平成24年の門前掲示


平成24年12月の門前掲示


「信仰はその家の隠れた家宝である ゲーテ」

 知人から、海外へホームステイに行った時のこんな話を聞いたことがあります。
 ホームステイ先の家族から「あなたの信仰している宗教は何ですか?」と聞かれたそうです。彼は(多くの日本人がそう答えるように)「特に信じている宗教はありません」と答えたところ、「え!?何で?信じられない!」という顔をされたそうです。
 海外において、「自分の信仰する宗教を持っている」という事は、当たり前の事で、そして、どんな信仰を持っているかというのがその人を知る上で重要な役割を果たしているようです。

 みなさんも、海外で「信仰している宗教は?」と聞かれたら、堂々と「仏教です」と答えてほしいものです。そして、仏教がどんな教えかをきちんと知っておいて欲しいと思います。

 あなたの家には、先祖代々伝わっている「家宝」はありますか?「あります」というお宅は、少ないのではないでしょうか?
 でも、信仰なら持つことができます。立派な家宝じゃないですか!
 今からでも遅くありません。信仰を持ち、家宝にしましょう!



平成24年11月の門前掲示


「かけた恩は水に流せ 受けた恩は石に刻め」

 今年のおせがき法要の後にお話しをしてくれた、大津哲治さんに教えていただいた言葉です。
 信州・上田市の前山寺(真言宗)に「かけた情けは水に流せ 受けた恩は石に刻め」の石碑があるとのこと。

 他人にしたことは、すぐに忘れなさい、他人にしてもらったことは、絶対に忘れてはいけない。良い言葉です。



平成24年10月の門前掲示


「誰かを非難しているときには、その原因はあなた自身にある」

 アービンジャー インスティチュート氏の著書(一部修正)からです。
 正しくは
「誰かを非難しているときには、その原因は相手にではなく自分にある」
 です。
 
 この言葉を聞くと、なんだか自分自身にも心当たりがあるような気がしてきますね。
 何かを批判してすっきりした気持ちになっても、よくよく考えると実は自分自身の問題だったりする事もあると思います。
 他人様を批判する時は、よくよく考えて。浅い考えで批判すると、後で痛い目に遭いますよ。



平成24年 9月の門前掲示


「何やってんだろ、今のオレ」などと自分を責めたりしなくていいからね。人生なんか90%は無駄なんだから。」

 直木賞作家の志茂田景樹さんの言葉(ちょっと短くしました)です。全文はこうです。
 「何やってんだろ、今の私(俺)、とか言って自分を責めたり、情けなく思わなくていいからね。人生なんか90%は無駄なんだから。あとの10%でカバーしているだけなんだ。だから、大いに無駄していいよ。」

 暑い日が続きますね。私も夏バテで、横になっている時間が増えてしまい、後で「何やってるんだ?オレ?」と後悔することもしばしば。

 大本山總持寺の元貫首、板橋興宗禅師の「むだを堂々とやる!−禅の極意」という本の中で、禅師さまは、
 「あ、しまったな、私の人生は失敗だったかな」と、もし皆さんが後悔めいた事を思ったとき、ひとつこういう考えをなさってみたらいかがでしょうか。
 「いままでの自分の呼吸、息づかいにおいて、無駄な息をしたことがあっただろうか」
 「いままでの心臓の鼓動の中で、無駄な鼓動を一度でもやったことがあるだろうか」
 とおっしゃっています。

 志茂田景樹さんは、ここで「あとの10%でカバーしている」とおっしゃってますが、実は、無駄だと思いながら、実は無駄なことなどひとつもないんじゃないのかなぁ。今は無駄だと思っているような事でも、あとになって人生の糧になっていることも多いんじゃないのかなぁ、と思います。

 最後に、イギリスの小説家、アニータ・ブルックナー氏の言葉です。「若い頃に無駄に過ごした時間が、人生で唯一の自由であるかもしれない。」



平成24年 8月の門前掲示


「子供の頃に会いたかった大人になろう」

 心理学者の山脇由貴子さんの言葉です。
 子供の頃、どんな大人になりたかったですか?どんな大人にあこがれましたか?
 今、そんな大人になれていますか?



平成24年 7月の門前掲示


「新しい朝が来た 希望の朝だ」

 「ラジオ体操の歌」の出だしの部分ですね。
 私にとって「ラジオ体操」は、夏休みそのものと言って良いでしょう。ラジオ体操をするたびに、小学生の夏休みの朝に吸ったあの新鮮な空気を思い出します。
 夏休みは毎朝早起きしてラジオ体操に行ったものでした。そして、宿題の事なんかすっかり忘れて、「今日はなにをして遊ぼうかな」なんて考えながらウキウキしていました。
 本当に毎朝毎朝が「希望の朝」でした。
 みなさんも同じような経験があるんじゃないのかなぁ...

 私たちは毎日毎日生まれかわっているのです。毎朝が希望の朝なのです。

 夏休みの朝に吸ったあの空気。「希望の朝」。どうか思い出してみてください。



平成24年 6月の門前掲示


「人は、とかく小さいことをいやがって大きな事をしたがるが、
本来、大は小が積もったものだ。
だから小を積んで大をなすよりほかに方法はないのだ。」

二宮尊徳


小さいことでもいやがらず、こつこつやっていくと良いですね。



平成24年 5月の門前掲示

本当に物事がわかっている人は、大声を出さないものである。 レオナルド・ダ・ビンチ

 大声を出すって事は、自分の意見を主張したいからなんだよね。

 物事がわかっていれば、そもそも大声を出す必要もないんだよね。

 大声を出して自分の意見を主張する人は、だいたい自分に利益を誘導したい人なんだよね。

 他人の利益を考えていれば、そもそも大声を出す必要がないもんね。

 大声を出しているような人には近づかない方が良いですね。



平成24年 4月の門前掲示

十年後にはきっと せめて十年でいいから戻ってやりなおしたいと思っているのだろう。今やりなおせよ。十年後か二十年後から戻ってきたんだよ。今。


 「ツイッター」から拾ってきましたが、「2ちゃんねる」からの発生のようです。コピペのコピペですが

254 名前:仕様書無しさん 投稿日:2003/10/20(月) 12:04
はあ…俺今まで何やってたんだろうな…。
何にもやってこなかったような気がする…。
俺の馬鹿!俺の馬鹿!今まで何やってたんだよ…。
          ∧_∧
    ∧_∧  (´<_`  )
   (;´_ゝ`) /   ⌒i     
   /   \     | |
  /    / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
__(__ニつ/  FMV  / .| .|____
    \/____/ (u ⊃

はああ…俺は何て無駄な人生を送ってきたんだろう…。
もっと早くに気付いていれば…。
せめて20年前、いや10年前に戻りたい…。
戻って何もかもやり直したいよ…。はあ…。
俺って駄目な奴だよなぁ…。
          ∧_∧
    ∧_∧  (´<_`  ) ……………………。
   (;´_ゝ`) /   ⌒i     
   /   \     | |
  /    / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
__(__ニつ/  FMV  / .| .|____
    \/____/ (u ⊃

255 名前:仕様書無しさん 投稿日:2003/10/20(月) 12:05
          ∧_∧
    ∧_∧  (´<_`  ) 兄者は十年後にはきっと、せめて十年でいいからもどってやり直したいと
  煤i;´_ゝ`) /   ⌒i  思っているのだろう。   
   /   \     | |  今やり直せよ。未来を。
  /    / ̄ ̄ ̄ ̄/ |   十年後か、二十年後か、五十年後からもどってきたんだよ今。
__(__ニつ/  FMV  / .| .|____
    \/____/ (u ⊃

……………………。
…そうか…そうだよな…弟者の言うとおりだ…。
俺はきっと何十年後かの未来から戻ってきたんだよ…!。
よし!俺は今から俺の人生をやり直す!
きっときっとやり直してみせる!
          ∧_∧
    ∧_∧  (´<_`  ) 
   (  ´ー`) /   ⌒i     
   /   \     | |
  /    / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
__(__ニつ/  FMV  / .| .|____
    \/____/ (u ⊃


 今、戻ってきたんだという発想、新鮮でいいですよね。
 4月で、何かを始めるにはいい季節ですね。10年後20年後に後悔しないように、今からはじめようよ。


平成24年 3月の門前掲示

トルコの諺 「人はあなたの為でなく 自分の利益のために忠告する」 あなたのその忠告、誰のため?

 陸上競技選手、為末大氏がこのようなことをおっしゃっていました。
 「アドバイスにはこちらの為を思ってのものと、鬱憤をはらす為のものがあって、この違いがわかるようにしておくのはすごく大事。」
 「私はアドバイスをして相手が聞き入れなかった時、怒りは芽生えていないかをチェックする。もし怒りが芽生えているなら、それはアドバイスではなく自分の思う通りに相手をコントロールする為だったと思う。そっとアドバイスして、そっと引き下がれるかどうか。」
 
 この言葉を聞いて、私は、トルコの諺、「友人はあなたのためでなく、自分の利益のために忠告する」を思い出しました。
 この諺には2つの意味があると思います。
 ひとつは、忠告を聞く側の立場。忠告をした友人は、本当にあなたの事を思って忠告してくれているのか、それともあなたの友人が、あなたを思い通りにコントロールしたいという気持ちから忠告しているのか、それを見極める力が必要ということ。
 もうひとつは、忠告する側の立場。あなたは、本当にその友人の事を思って忠告しているのか、それともあなたがその友人を思い通りにコントロールしたいという気持ちから忠告しているのか、それをきちんと考えることが大事だということ。

 さて、その忠告、誰のため?


平成24年 2月の門前掲示

正義の剣で 相手を刺してはいけない

 「ツイッター」からの名言です。
 元大本山總持寺貫首(現在 御誕生寺住職)板橋興宗禅師にも「正義で人を責めるな」という言葉があります。

 この言葉について調べていたら、いい文章があったので転載させていただきます。
 http://daisukitsubame.blog68.fc2.com/blog-entry-118.html (つばめちゃん、不思議な世界を垣間見る)

 『
 確かにどこにでもいるのよね
 「正義の剣で相手をメッタメタに突き刺す」人
 確かに正義だけど、相手を追い詰めて逃げ場までなくしてしまってはいけないと思う。

 正義だと本人だけが思いこんでいて、相手を突き刺している人
 実は、本人が悪であるのに、自分を守る・正当化するためであったり、自分の非や弱さを認めたくないばかりに、犬のようにギャンギャン吠えて、「正義の剣」の名の元、相手をやっつける。

 そうやって、当の本人は、してやったりと気持ち良さそうだけど、見ているこちら側は、滑稽に感じたり、見ているだけで疲れたり、嫌な思いを味わったり・・・
 』

 まさにその通り!私の言いたいことを上手に言ってくれています。
 自分が正義と思いこみ、相手を悪と決めつけ、けんか腰で議論におよんでくる人、実に滑稽であり、言われた方は非常に不快な気持ちになります。気をつけましょう。



平成24年 1月の門前掲示

今日は未来の一日目。

 保険のCMのキャッチフレーズです。

 確かに、今この一瞬一瞬が、「今」であり、その直後は、今まで経験したことのない「未来」なんですよね。
 そう思うとなんだか新鮮な気持ちになります。

 さて、平成24年がはじまりました。一瞬一瞬を大切にしていきましょう。



戻る